【読書メモ】働き方の損益分岐点(小暮 太一)

書評

こんにちは。シロミです。

突然ですが、あなたは「いくら仕事を頑張っても、全く生活がラクにならない」という悩みを抱えていませんか?

昇進して年収が多少あがっても、気付いたら以前と同じように、毎月末になると手元にお金が残っていない。

そんな悩みを抱えているなら、転職を考える前に今日ご紹介する「働き方の損益分岐点」を読んでみるといいかもしれません。

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なぜ頑張っても給料は上がらないのか?

なぜ、頑張って働いて成果をあげているのに、あまり給料が上がらないのか?

その答えを知るにはまず、私たちが働いて得る給料がどのような考え方で決まっているかを理解する必要があります。

日本のサラリーマンの場合、給料の決まり方は利益分配方式ではなく、必要経費方式であると著者はいいます。

必要経費方式とは、社員が会社に対して労働を提供し続けるために必要な経費を積み上げて、必要な分だけ払うという方式です。

つまり、日本で働いていく上で、食費や住居費、衣服や気晴らしに標準的にどのくらいかかるかというのがサラリーマンにとっての必要経費であり、それを賄えるくらいの金額が給料として支払われているということになります。

つまり必要経費方式のもとでは、基本的に生活に必要な分のお金しかもらえないのです。

だから、頑張って仕事の成果を2倍に増やしても、給料が2倍になることはないわけです。

年収1000万円でも豊かになれない理由

年収1000万円というと、けっこうな高年収だと思いますよね。

実際に、サラリーマンの平均年収は450万円くらいなので、それに比べると年収1000万円というのはずいぶん高いように思えます。

ですが実際のところ、年収1000万円の人も、年収450万円の人と同じくらい、生活は苦しいと感じていたりします。

なぜかというと、収入が上がるということは、必要経費も上がっているということだからです。

日本企業で年収が高いというのは、だいたい以下のパターンに当てはまります。

・仕事の責任やプレッシャーが大きくて、労働を提供し続けるための経費が多くなる(=移動がタクシーだったり、会社の近くに住むために高い家賃を払うなど)

・年功序列の賃金制度のもとで、ある程度年次を重ねている(=世間一般でいうと、家族を養ったり子供の養育費がかかるなど、労働力を維持するための必要経費が高いと想定されている)

つまり、年収も高いけれどもその分だけ経費もかかるので、あまり手元にお金が残らず、結局は生活がラクになったとは感じにくいということです。

年収450万円のときには、年収1000万円あったら豊かで余裕のある生活が送れるに違いないと思いがちですが、実はあんまり変わらないんですね(もちろん個人差はあると思いますが)。

労働力を投資して、資産を積み上げる

では、サラリーマンが豊かに暮らすには、どうしたらいいのでしょうか?

著者によれば、そのためには「自己内利益」を増やす必要があるということです。

企業では、売上から費用を差し引いたものが利益になります。

これは個人でも同じように考えることができ、サラリーマンの場合は給料から生活に必要な経費を差し引いたものが利益になりますが、「自己内利益」を考えるときには、以下のように考えます。

年収・昇進から得られる満足感 - 必要経費(肉体的・時間的労力や精神的苦痛)=自己内利益

つまり、いくら頑張って昇進や昇給を勝ち取っても、そのために必要な時間的労力やストレスが上回っていたら、自己内利益はマイナスになってしまいます。これでは意味がありません。

では、「自己内利益」を増やすにはどうしたらよいか。

それには2つの方法があります。

①満足感を変えずに、必要経費を下げる方法
②必要経費を変えずに、満足感を上げる方法

①の方法は、いまと変わらない収入で、経費だけを下げます。

前にも述べたとおり、サラリーマンの収入は世間相場並みの必要経費を想定して決まっているので、自分だけが世間相場よりも必要経費を下げることができれば、利益が増えるわけです。

サラリーマンの場合、肉体的労力や時間的労力は仕事の内容によって決まってしまい、自分のコントロール外であることが多いため、著者は必要経費を下げるためのポイントとして、世間相場よりもストレスを感じない仕事を選ぶことを挙げています。

②の方法は、経費を増やさずに収入を増やすということですが、そのために著者が推奨するのは、労働力を消費するのではなく、投資すること

毎日の労働を、ただその場の稼ぎを得るために使うのではなく、長期的な目線で価値を積み上げていく。

そうやって土台を積み上げておけば、同じ経費をかけても、より高い収入が目指せるようになります。

土台があるぶんだけ、高い収入を得るために必要な努力が減る、ということですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

本日の記事をまとめます。

・サラリーマンとして生きる限りは、仮に転職しても必要経費方式の給料であることは変わらない
・必要経費方式のもとでは、頑張って収入を増やしてもそれほど裕福にはなれない
・自己内利益を増やすために、①なるべくストレスを減らす、②労働力を投資する

本書では今日書いた内容の他にも、マルクスの「資本論」をベースに、そもそも資本主義ってどういう構造なのか、モノの価格がどうやって決まるのか(「使用価値」と「価値」の違い)といった話もされており、経済の基本的な成り立ちを知る上でもとても参考になります。

・毎日頑張って働いているのに、いまいち裕福になった気がしない

・目の前の仕事に追われるだけで毎日が過ぎてしまい、なんのために働いているのかわからなくなった

という方は、本書を読んで一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

きっと参考になると思います。

以上になります。

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