【書評】東大卒プロゲーマー(ときど 著)

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シロミ
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こんにちは。シロミです。本日の記事では、

今週読んだ本「東大卒プロゲーマー(ときど 著)」についてご紹介したいと思います。

著者のときど氏は、麻布中学・高校を卒業後、一浪して東京大学の理科Ⅰ類に合格。一時は研究者の道を目指すも、挫折してプロゲーマーの道を選んだという異色の経歴を持った方です。

私自身は、最近は殆どゲームをしないのですが、以前に読んだプロゲーマーである梅原大吾さんの著書がおもしろかったこともあり、今回この本を読んでみました。

結論からいうと、ゲームに詳しくない方でも面白く読めると思います。サブタイトルである「論理は結局、情熱にかなわない」というフレーズに引っかかる方には特におススメです。

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プロゲーマーという生き方

著者のときど氏は、いわゆる「格闘ゲーム」のプロとして活動している方です。

我々の世代では、ストリートファイターⅡみたいなゲームのこと、と言えばわかる方も多いのではないでしょうか。ときど氏も1985年生まれであり、ストⅡブームから格闘ゲームの世界にハマっていったようです。

プロゲーマーというと、どうやって生活しているのか外からはなかなかわかりにくいですよね。

著者は自分の仕事について祖父母に聞かれたときに、「タイガー・ウッズ」みたいなもの、と説明したそうです。つまり、
・チーム競技ではなく、個人で戦う
・世界各地で行われるゲームの大会に参戦し、賞金を稼ぐ
・企業スポンサーがつき、スポンサーからの固定給を得る

というように、ゴルフのプロと同じような生活、稼ぎ方をしているということです。

こう聞くと、プロゲーマーの生活についてはなんとなくわかりますが、東大まで卒業したのになぜプロゲーマーになったのか?という疑問は残ります。

著者自身もこう書いています。

”僕は恵まれた家庭に育ち、いとも自然に東大を目指し、安定志向で、公務員試験の最終面接まで進んだ男だ。大冒険などするはずもないような人生だった。
でも、それらを全部捨てて、プロゲーマーになった。”

東大を卒業し、安定した生活を得られる立場であった著者が、どんな経歴をたどり、プロゲーマーという生き方を選んだのか、ぜひ本書でお確かめください。

”論理は結局、情熱にかなわない”

本書のサブタイトルにもなっている、”論理は結局、情熱にかなわない”という言葉。

著者自身、プロになったあとも1日最低8時間はゲームの練習をしている、といいます。
サラリーマンが仕事をするのと同じくらいの時間を、ひたすらゲームに費やしているわけですから、ゲームに対して相当な情熱をもっていないとできない仕事ですね。

ここには、何かのプロになるとか、仕事で成功するということの、普遍的な真実があると思います。

つまり、プロになったり、仕事で成功するには、その仕事自体にハマる必要がある、ということです。
ここからは本書の内容からはちょっと外れますが、お付き合いください。

10000時間の法則

たとえば、マルコム・グラッドウェル氏が著書「天才」で紹介して有名になった考え方に、「10000時間の法則」というのがあります。

ある分野を極めた天才たちが、なぜ天才と呼ばれるまでの実力を身につけることができたのか、その理由を調べたところ、共通するのは練習時間の総量であり、天才と呼ばれるような人間になるには10000時間の練習時間が必要だということです。

10000時間というと、1日5時間練習したとして5年以上かかるということですので、相当な練習量が必要ということになります。

しかも、ただ10000時間をだらだら練習したとしても、プロにはなれません。同じ時間をかけても、その成長には個人差がありますし、どれだけ熱意をもって練習したかによっても結果は変わってきます。

我々サラリーマンだって、1日8時間は働いているわけです。
1日8時間を週5日続けたとして、10000時間に到達するのは5年後くらいになります。
ですが、同じ仕事を5年続けたからといって、全員が天才と呼ばれるような成果を出せるわけでもありませんよね。

理屈よりも情熱

ここで、私が周囲を見ていて思うのは、仕事で並外れた成果を出すような人は、やっぱり仕事にハマっていることが多いです。

モチベーションは、お金や自己実現など様々であるにしろ、共通するのはとにかく仕事自体にハマっていて、四六時中仕事のことばかり考えて、常に仕事のやり方を改善してパフォーマンスを上げる努力をしている。

こういう人は、やっぱりどこかでブレイクスルーを迎えて、成功することが多いように思います。

そしてこういう人たちは、なにかにハマってそれを続けている間に、いつの間にか10000時間を迎えています。努力して苦しい思いをして10000時間を積み上げていくというよりは、努力とも思わずに楽しいことを続けていたら、いつの間にか10000時間経っていた、という感じですね。

プロとか天才とかを目指すには、10000時間の練習が苦にもならないくらい、ハマれるなにかを見つけるのが近道なのかもしれません。

実際のところ、時間を忘れるほどハマれる何かを見つけるのが一番難しいのではないでしょうか。
だからこそ、とにかく行動して色々試してみる、というのも大事になってくると思います。

おわりに

少々脱線してしまいましたが、本書「東大卒プロゲーマー」は、ゲームに興味のない人でも、「何かの分野でプロになる」とか「圧倒的な成果を出す」というようなことに興味がある方には、参考になる本だと思います。

そもそも著者は、もともと東大を卒業するくらいの高いポテンシャルを持った方なので、一般人には参考にならないんじゃないか、と思われるかもしれませんが、「情熱をもって何かに取り組み、成果を出し続ける」ということにおいては、東大卒かどうかは関係ありません。

むしろ、そのくらい情熱をもって取り組める何かを探している方には、挫折や葛藤を経てプロの道を選んでいくまでの著者の経験は、とても参考になるのではないでしょうか。

新書ですので、読むのにもそれほど時間はかかりませんし、ご興味のある方はぜひ読んでみることをおススメします。

以上になります。

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